資産運用とライフキャリア(その2)

前回の続きで、資産運用とライフキャリアについて、更に学びを深めて行きたいと思います。

前回の記事はこちらから

https://kokofulu.com/life-career/

前回のブログでは、自分らしい人生を歩むには、自分自身という資産の価値を高めることで収入を増やし、それを元手にさらに金融資金が増え、資産運用することで資産全体を増やせることが分りました。

その時の基本となる考え方が

複利効果と長期運用

でした。複利効果とは運用で得た収益や利息を再び投資することで、利息が利息を生んで膨らんでいく効果のことをいいました。長期運用とは時間を掛ければかけるほど、複利効果が働いて、短期間では大きな差がなくても、長期間になると収益に大きな差が生まれることをいいました。

幸せな人生の方程式

ここまで資産運用の基本的な考え方を振り返った上で、今よりも更に幸せな人生を実現するための方程式をご紹介したいと思います。

幸せな人生=(収入―支出)+(資産×時間)

今よりも更に幸せな人生を実現する考え方は、上記のような方程式に表すことができます。

  • (収入―支出)の部分が、日々の「生活」を表しています。
  • (資産×時間)の部分が、「運用」を表しています。

そして、その2つの式をつなぎ合わせた(収入―支出)+(資産×時間)が「人生」を表すのです。

生活と人生の違い

生活とは日々をしっかり生きることです。そこには長期的な視点はなく、その日その日、目先のことに対して向き合い生きていくのが生活です。それを式に表すと先ほどのような式に表すことができますが、

この式は言い換えれば「消費」です。

日々の生活を安定したものにしていくには、収入と支出のバランスが合っていなければなりません。もしもこれが収入よりも支出の方が多くなってしまうと、たちまち日々の生活が立ち行かなくなり生活に困窮してしまうことになります。

もちろん、そうなっては困りますので、そうならないように日々の生活の収入と支出バランスが崩れないように生活設計しなければなりませんし、その為に頑張って働いて収入を得ることも大切です。

しかし、目先の収入に対してしか意識がなく、将来に向かってキャリアアップを図っていく視点がなかったとしたら、任される仕事の質はなかなか高まっていきません。

そうなってくると、自らの収入を上げるにしても限界がでてきます。そうこうしているうちに結婚したり、子供が生まれたり、子供が成長したりと自分自身の生活環境はどんどん変わっていき、それに伴い必要な支出は増えていくのですが、そこに収入が追いつかなくなってきます。

人生は消費と運用の組み合わせ

そこで必要となってくるのが、目先の生活にだけ目を奪われるのではなく、少し先を見越して自分のライフステージの変化に対応できる収入を稼ぐことができるキャリアをどのように磨いていくのかという視点です。

ライフステージの変化全体を見越して、キャリアを考えていくことになるので、

これを一般的には「キャリアプラン」と呼びます。

「自分がこの先どうなりたいのか?」「自分が実現したい未来はどんな未来か?」など、キャリアを考えていくことそのものが人生で、その人生を確実なものにしていくには、消費と運用の組み合わせによって収支のバランスを図っていくマネープランが必要になってくるのです。

従って、我々が幸せな人生をサポートしていくためには、その人その人にあったライフキャリアを明確にすることが必要だと考えております。

※ライフキャリアとは人生においてキャリアプランニングとマネープランニングを組み合わせた概念を表しています。

全ての人に平等な時間

自分がこの世に生まれてからどのような生涯を過ごすのかは、自分自身の行動や努力ももちろんありますが、自分自身がどのような状況におかれたのか?というような環境による影響も大きいのが現実です。

しかし、どんな環境であろうとも全ての人に必ず平等なものがあります。

それが「時間」なのです。

必要な収入も支出も、運用できる資産の状況も人によって様々で異なりますが、時間だけは全ての人に平等なのです。そして、生涯を通して幸せな人生を手にするには、この時間を味方につけることが何よりも大切になってきます。なぜなら、時間そのものは全ての人に平等ですが、その時間の使い方は千差万別です。どのように時間を使うかによって、時間は生きたものにも死んだものにもなるのです。

運用の対象となる資産とは?

さて、最後に運用の対象となる資産について考えてみましょう。資産運用と聞いて真っ先にイメージするのは、やはり金融資産の運用ですね。もちろんこれも大切な運用です。

しかし、前回のブログでもお話しさせて頂いたように、金融資産よりももっと大切な運用があります。

それが、自分自身という資産です。

全ての人に平等である、時間を味方につけて、いかに自分自身という資産の価値を高めていくのか?その問いにしっかりと自分自身が向き合っていくことで人生は確実なものになっていくのです。

まとめ

2回に渡って、資産運用とライフキャリアについて考えてきました。

今よりも更に幸せな人生を目指していくには、ライフキャリアを描き、その実現に向けて資産運用をしっかり考えていくことが大切だとお話しをさせて頂きました。そして、その運用で一番重要なのが時間を味方につけることです。

つまり、生活と人生の違いに気づき、消費だけでものを考えるのではなく、運用という視点を加えて1日でも早くスタートしていくことが、幸せな人生を過ごすのにはとても大切なことなのです。